Wills それぞれのリアル to コンサル ”ありたい自分”へと向かう道。 VOICE Sさん 住宅設備機器メーカー/営業職 ▶ コンサルティング/コンサルタント INTRO 新卒で住宅設備機器メーカーに入社されたSさん。入社後は住宅メーカーや工務店を中心とした営業職に従事。その後、クライアントの本質的な課題解決を目指し、とある企業の新規事業プロジェクトへと参画。しかし、そこで初めての大きな挫折を経験されます。そこで感じた自らの課題をクリアするためにMBA取得に挑戦。その過程で、ご自身の想いと向き合い転職を決意されました。しかし、ご自身が大切にしたいこと・やりたいことを明確に言語化しきれていない部分もございました。そんな中、「ありたい自分が、はっきりと見える」状態を目指し、キャリコムと約3ヶ月にわたるセッションを実施。新たな挑戦へのサポートをさせて頂いたストーリーをご紹介します。 祖父の背中に見た 経営への憧れ 「既に経営者として長年走り続けていた祖父の存在が、“いつかは経営者になりたい”。そんな想いに繋がっていたんだと思います。」(Sさん) 大学生のときから、漠然と経営というものに興味があったというSさん。就職活動を控えファーストキャリアを考えたときにも、この想いが軸となっていました。目指したいものがあると、ある程度方向性は見えてきたといいます。 「業界はどこでもいい、経営者と直接関われる仕事がしたい。そう思っていました。」(Sさん) 経営者と直接関わることができる仕事は何か。SさんはBtoB業界を中心に就職活動を開始。いくつか掴んだ内定の中から、最終的には住宅設備機器メーカーの営業職を自身のファーストキャリアとして選択されました。 縮小する市場で感じた危機感 卒業を間近に控え、少しずつ意識が大学生から社会人になろうとしていたSさん。そんなときに、日本中を悲しみに包んだあの悲劇が起きました。2011年3月11日、東日本大震災。Sさんの就職先企業は、宮城県仙台市を本社に構えていました。 「社会人生活を間近に控え、これからどうなるのか全く想定することができなかったですね。」(Sさん) Sさんの配属先がようやく決まったのは、入社してから約4か月が経ったとき。配属先は、まさに被災をし甚大な被害が出ていたエリア。当然ながら不安もあった一方で、復興に向けた需要が期待できる環境でした。 「トイレなどの住宅設備機器を販売する営業としては、結果的に恵まれた環境でした。市場が伸びていく中で、自分自身もそれなりに良い成績を収めることができていました。」(Sさん) 復興という特需の影響もあり、順調に営業としてキャリアを積み重ねていったSさん。目まぐるしい日々の中で、気づけば入社から6年が経過していました。復興も少しずつ、そして着実に進んでいる。そんなとき、Sさんに新たな気持ちが芽生えてきたといいます。 「成果を残す中で、少しずつ営業という仕事に物足りなさを感じるようになっていました。また、自分自身が商品を売るだけでは、クライアントを本質的に助けることにならないのではとも思い始めていました。」(Sさん) 復興が進む一方で、入社後から続いていた特需は徐々に落ち着きを見せていました。クライアントの中にも、需要が落ち着くことにより倒産してしまうところがあるかもしれない。そんな危機感を抱いたときに、Sさんの中で再び【経営】への想いが沸き上がってきたそうです。 「経営という観点からであれば、クライアントに対してより本質的な支援できるのではないか。そんなことを思い始めていましたね。」(Sさん) 人・組織を動かす難しさ。 よみがえった、経営への想い 営業に従事しながらも、経営への想いに気づき始めていたSさん。そんなとき、あるクライアントの新規事業を支援するプロジェクトが社内で発足。そのプロジェクトへの参画が決まります。 「自社グループのリフォーム会社で蓄積したノウハウを活用し、クライアントの新規事業を支援するというプロジェクトでした。私が参画したのは、新規事業としてリフォーム事業を展開していくクライアントのサポートでした。」(Sさん) 経営への想いを胸に参画したプロジェクト。プロジェクトでは、経営者と直接関わりながら新規事業成功に向けたマーケティング支援等を行われました。ご自身がやりたいと感じていたことを出来ている喜びもあり、想いを持ってプロジェクトを進めていたそうです。クライアントも、事業拡大に向けて大きな投資をしていました。しかし、結果は1年で撤退という厳しいものだったそうです。 「自分なりに想いを持って取り組んでいたので、結果についてはショックが大きかったですね。」(Sさん) クライアントに対して、本質的な支援がしたい。そんな想いがありながら、逆に事業としてマイナスを出す結果になってしまった。自分に、何が足りなかったのか。 「マーケティングのスキル不足など、支援のクオリティが足りなかったことももちろんあるとは思います。でも、私はそれ以上に【支援している内容が、クライアントの社内に浸透していっていなかった】ことが大きな問題だと感じていました。当たり前ですが、人が動かなければ、企業は成長することはできません。【人を動かすことが出来なければ、経営はできない。】ということを肌で感じたと同時に、自分の力不足を痛感しました。」(Sさん) 提案していた施策が、どこかクライアントに伝わり切っていない。表面的には理解されていても、それを実行に移してもらうだけの力が、自分にはなかった。 【経営者と同じ土俵に立つために、経営を体系的に学びたい。】 経験したはじめての大きな挫折、そこで感じた想い。Sさんの中で、学生時代の想いがよみがえっていました。そして、ある経営大学院への入学を決めることになります 「やはり、経営の全体像を学びたいと思ったんです。」(Sさん) 挫折から感じた想いを、行動へと移したSさん。経営大学院でご自身の課題に向き合うと同時に、【転職】についても考え、決意されました。 「経営大学院での学びを通して、【自分のありたい姿】について深く考えるようになっていました。感じていたのは、【人・組織の領域に携わりたい】ということですで。やはり、前述した挫折経験が大きかったですね。ただ、まだまだ明確な言語化はできておらず、ぼんやりとしていた部分がありました。」(Sさん) Sさんからキャリコムにご相談を頂いたのは、そんなときでした。 価値観と志を重ねたことで、 想いが【ありたい姿】へ 出会いは、既にキャリコムの支援を通じて転職を成功させた知人からの紹介。 「経営大学院の同期から、“Sさんにぴったりのエージェントがいるよ” と声をかけてもらったことがきっかけでした。名前の知っている大手エージェントではなかったので、提供してくれる求人が限定的なのではないか等、少なからず不安もありました。それでも、話を聞くだけならと思いオンラインでの面談をしてみたんです。そうしたら【転職先はすぐには紹介しません。まずは自分のありたい姿を描くことからです。】と言われたんです(笑)。キャリコムさんにお願いしたいと感じたのは、私の【想い】に、深く・長く向き合ってくれたことが一番の理由でしたね。」(Sさん) 初回の面談を経て約3ヶ月間、Sさんの【想い】を言語化するためのセッションが行われました。 「自分の中でまだまだ明確に言語化しきれていなかった想いに対して、【やりたいことを考えるワークシート】という、キャリコムさん独自の方法でサポート頂きました。【たいせつにしたいこと、やりたいことは何か。なぜ、そう想うのか。】セッションを繰り返す中で、自分自身が一番大切にしたいことと、実現のために何をすればいいのかが可視化できるようになっていきましたね。」 (Sさん) 価値観(WHAT)と志(WHY)を、セッションによる壁打ちで丁寧に重ね合わせていく日々。思考を深めると同時に、多面的な視点を持つ。そんな、ひとりではなかなかできなかった課題をクリアにすることができたというSさん。Sさんの中で抱いていた想いは、【ありたい姿】へと可視化されていきました。 人・組織のプロフェッショナルへ。 セッションを通じて最終的に決めたのは【人と組織のプロフェッショナルを目指す】ということでした。 「日常生活の中で、仕事に対する想いや夢を声に出して語る機会はそう多くないと思います。また、友人や知人に相談をしても、関係性もあるので言いづらい部分を指摘してくれないことも多い。キャリコムさんに自分の想いを伝えると同時に、エージェントという立場からクリティカルシンキングをベースに厳しい指摘を頂けたことも大きかったと思います。」 (Sさん) ありたい姿が明確になったことで、初めてキャリコムから求人をご紹介。経営大学院での活動もあったことから、初回面談から約9ヶ月が経ったときのことでした。 星の数ほどある企業の中から転職という選択をするのは簡単なことではない。それでも、【ありたい姿】が明確に言語化・共有出来ていれば、求職者とエージェント間のギャップも生じにくい。最終的にSさんは、10社程度の選考を受けていくことになります。 「コンサルティングやブランディング、人財育成など、自分の想いに近いところの選考を受けていきました。紹介頂いた求人に対するギャップは感じませんでしたが、前職から大きなキャリアチェンジということもあり、苦労も当然のようにありましたね。」 (Sさん) 「特に、Canにあたるスキルの伝え方には一番悩みました。スキルは、転職活動中に急激に成長するわけではないので、どうしてもポテンシャルベースで伝えていくことになります。また、やはり選考がうまくいかなかったときは落ち込みました。そんなときに支えになったのは、妻や経営大学院の仲間、そしてキャリコムさんといった信頼できる人たちの存在でした。」 (Sさん) やりたいことと、できること。想いと現実のギャップを感じながらも、Sさんは最終的に2社から内定を掴み取りました。そこにはやはり、想いと向き合い言語化した日々が活きたといいいます。 「私は転職にあたり、【成長=自分のありたい姿に近づけるか】【②価値観=その仕事に喜びを感じることができるか】という2点を特に大切にしていました。これらを軸にした上で、明確に言語化した想いを伝えることができたことが、結果的として表れたと思います。」(Sさん) 洗練され続ける、ありたい姿。 内定を掴み取った2社から、最終的には組織開発により企業を支援するコンサルティング会社への転職を決断したSさん。前職での経験、挫折。そして経営大学院への入学やキャリコムとのセッションを経てセカンドキャリアをスタートさせました。 「キャリアチェンジをしたことで、全てが新しい挑戦の毎日です。コンサルタントとして、日々成長を実感できているので、転職したときの【想い】が実現できているかなと思います。転職後のネガティブなギャップは、今のところ感じていません。やはり、求人起点ではなく、【自分自身の想い】を起点にして転職活動ができたことが大きかったのかなと思います。」 (Sさん) 転職後は、大手不動産仲介のパーパス策定や大手メーカーDX部門のビジョン・ミッション策定に携わるなど、人と組織のプロフェッショナルを目指しやりがいと想いを持って仕事をされているSさん。その中で、ご自身の【ありたい姿】についてもより洗練されてきているそうです。 「今は、【人の幸せと組織の可能性の循環を創る】ということを自分自身の志としています。“働く人が幸せであること。それにより組織が活性化し、その組織で働く幸せを人が感じる。” そんな働くことに対する前向きな循環を、自分にしかできないやり方で創っていきたいですね。」 (Sさん) 自分自身が大切にしたいこと、やりたいことを考え、新しい挑戦をする。 そんな想いを胸に、【ありたい姿】に向かって新しい一歩を踏み出したSさん。 Sさんが持つ柔和な笑顔と、力強い言葉。そこには、ご自身の想いと向き合い続けたことで手に入れた、”今を楽しむことができる喜び”があるように感じました。 インタビュー/執筆:若林 捷(@waka_sh0 | Instagram) PREV 一覧に戻る NEXT
住宅設備機器メーカー/営業職 ▶ コンサルティング/コンサルタント
INTRO
新卒で住宅設備機器メーカーに入社されたSさん。入社後は住宅メーカーや工務店を中心とした営業職に従事。その後、クライアントの本質的な課題解決を目指し、とある企業の新規事業プロジェクトへと参画。しかし、そこで初めての大きな挫折を経験されます。そこで感じた自らの課題をクリアするためにMBA取得に挑戦。その過程で、ご自身の想いと向き合い転職を決意されました。しかし、ご自身が大切にしたいこと・やりたいことを明確に言語化しきれていない部分もございました。そんな中、「ありたい自分が、はっきりと見える」状態を目指し、キャリコムと約3ヶ月にわたるセッションを実施。新たな挑戦へのサポートをさせて頂いたストーリーをご紹介します。
祖父の背中に見た
経営への憧れ
「既に経営者として長年走り続けていた祖父の存在が、“いつかは経営者になりたい”。そんな想いに繋がっていたんだと思います。」(Sさん)
大学生のときから、漠然と経営というものに興味があったというSさん。就職活動を控えファーストキャリアを考えたときにも、この想いが軸となっていました。目指したいものがあると、ある程度方向性は見えてきたといいます。
「業界はどこでもいい、経営者と直接関われる仕事がしたい。そう思っていました。」(Sさん)
経営者と直接関わることができる仕事は何か。SさんはBtoB業界を中心に就職活動を開始。いくつか掴んだ内定の中から、最終的には住宅設備機器メーカーの営業職を自身のファーストキャリアとして選択されました。
縮小する市場で感じた危機感
卒業を間近に控え、少しずつ意識が大学生から社会人になろうとしていたSさん。そんなときに、日本中を悲しみに包んだあの悲劇が起きました。2011年3月11日、東日本大震災。Sさんの就職先企業は、宮城県仙台市を本社に構えていました。
「社会人生活を間近に控え、これからどうなるのか全く想定することができなかったですね。」(Sさん)
Sさんの配属先がようやく決まったのは、入社してから約4か月が経ったとき。配属先は、まさに被災をし甚大な被害が出ていたエリア。当然ながら不安もあった一方で、復興に向けた需要が期待できる環境でした。
「トイレなどの住宅設備機器を販売する営業としては、結果的に恵まれた環境でした。市場が伸びていく中で、自分自身もそれなりに良い成績を収めることができていました。」(Sさん)
復興という特需の影響もあり、順調に営業としてキャリアを積み重ねていったSさん。目まぐるしい日々の中で、気づけば入社から6年が経過していました。復興も少しずつ、そして着実に進んでいる。そんなとき、Sさんに新たな気持ちが芽生えてきたといいます。
「成果を残す中で、少しずつ営業という仕事に物足りなさを感じるようになっていました。また、自分自身が商品を売るだけでは、クライアントを本質的に助けることにならないのではとも思い始めていました。」(Sさん)
復興が進む一方で、入社後から続いていた特需は徐々に落ち着きを見せていました。クライアントの中にも、需要が落ち着くことにより倒産してしまうところがあるかもしれない。そんな危機感を抱いたときに、Sさんの中で再び【経営】への想いが沸き上がってきたそうです。
「経営という観点からであれば、クライアントに対してより本質的な支援できるのではないか。そんなことを思い始めていましたね。」(Sさん)
人・組織を動かす難しさ。
よみがえった、経営への想い
営業に従事しながらも、経営への想いに気づき始めていたSさん。そんなとき、あるクライアントの新規事業を支援するプロジェクトが社内で発足。そのプロジェクトへの参画が決まります。
「自社グループのリフォーム会社で蓄積したノウハウを活用し、クライアントの新規事業を支援するというプロジェクトでした。私が参画したのは、新規事業としてリフォーム事業を展開していくクライアントのサポートでした。」(Sさん)
経営への想いを胸に参画したプロジェクト。プロジェクトでは、経営者と直接関わりながら新規事業成功に向けたマーケティング支援等を行われました。ご自身がやりたいと感じていたことを出来ている喜びもあり、想いを持ってプロジェクトを進めていたそうです。クライアントも、事業拡大に向けて大きな投資をしていました。しかし、結果は1年で撤退という厳しいものだったそうです。
「自分なりに想いを持って取り組んでいたので、結果についてはショックが大きかったですね。」(Sさん)
クライアントに対して、本質的な支援がしたい。そんな想いがありながら、逆に事業としてマイナスを出す結果になってしまった。自分に、何が足りなかったのか。
「マーケティングのスキル不足など、支援のクオリティが足りなかったことももちろんあるとは思います。でも、私はそれ以上に【支援している内容が、クライアントの社内に浸透していっていなかった】ことが大きな問題だと感じていました。当たり前ですが、人が動かなければ、企業は成長することはできません。【人を動かすことが出来なければ、経営はできない。】ということを肌で感じたと同時に、自分の力不足を痛感しました。」(Sさん)
提案していた施策が、どこかクライアントに伝わり切っていない。表面的には理解されていても、それを実行に移してもらうだけの力が、自分にはなかった。
【経営者と同じ土俵に立つために、経営を体系的に学びたい。】
経験したはじめての大きな挫折、そこで感じた想い。Sさんの中で、学生時代の想いがよみがえっていました。そして、ある経営大学院への入学を決めることになります
「やはり、経営の全体像を学びたいと思ったんです。」(Sさん)
挫折から感じた想いを、行動へと移したSさん。経営大学院でご自身の課題に向き合うと同時に、【転職】についても考え、決意されました。
「経営大学院での学びを通して、【自分のありたい姿】について深く考えるようになっていました。感じていたのは、【人・組織の領域に携わりたい】ということですで。やはり、前述した挫折経験が大きかったですね。ただ、まだまだ明確な言語化はできておらず、ぼんやりとしていた部分がありました。」(Sさん)
Sさんからキャリコムにご相談を頂いたのは、そんなときでした。
価値観と志を重ねたことで、
想いが【ありたい姿】へ
出会いは、既にキャリコムの支援を通じて転職を成功させた知人からの紹介。
「経営大学院の同期から、“Sさんにぴったりのエージェントがいるよ” と声をかけてもらったことがきっかけでした。名前の知っている大手エージェントではなかったので、提供してくれる求人が限定的なのではないか等、少なからず不安もありました。それでも、話を聞くだけならと思いオンラインでの面談をしてみたんです。そうしたら【転職先はすぐには紹介しません。まずは自分のありたい姿を描くことからです。】と言われたんです(笑)。キャリコムさんにお願いしたいと感じたのは、私の【想い】に、深く・長く向き合ってくれたことが一番の理由でしたね。」(Sさん)
初回の面談を経て約3ヶ月間、Sさんの【想い】を言語化するためのセッションが行われました。
「自分の中でまだまだ明確に言語化しきれていなかった想いに対して、【やりたいことを考えるワークシート】という、キャリコムさん独自の方法でサポート頂きました。【たいせつにしたいこと、やりたいことは何か。なぜ、そう想うのか。】セッションを繰り返す中で、自分自身が一番大切にしたいことと、実現のために何をすればいいのかが可視化できるようになっていきましたね。」 (Sさん)
価値観(WHAT)と志(WHY)を、セッションによる壁打ちで丁寧に重ね合わせていく日々。思考を深めると同時に、多面的な視点を持つ。そんな、ひとりではなかなかできなかった課題をクリアにすることができたというSさん。Sさんの中で抱いていた想いは、【ありたい姿】へと可視化されていきました。
人・組織のプロフェッショナルへ。
セッションを通じて最終的に決めたのは【人と組織のプロフェッショナルを目指す】ということでした。
「日常生活の中で、仕事に対する想いや夢を声に出して語る機会はそう多くないと思います。また、友人や知人に相談をしても、関係性もあるので言いづらい部分を指摘してくれないことも多い。キャリコムさんに自分の想いを伝えると同時に、エージェントという立場からクリティカルシンキングをベースに厳しい指摘を頂けたことも大きかったと思います。」 (Sさん)
ありたい姿が明確になったことで、初めてキャリコムから求人をご紹介。経営大学院での活動もあったことから、初回面談から約9ヶ月が経ったときのことでした。
星の数ほどある企業の中から転職という選択をするのは簡単なことではない。それでも、【ありたい姿】が明確に言語化・共有出来ていれば、求職者とエージェント間のギャップも生じにくい。最終的にSさんは、10社程度の選考を受けていくことになります。
「コンサルティングやブランディング、人財育成など、自分の想いに近いところの選考を受けていきました。紹介頂いた求人に対するギャップは感じませんでしたが、前職から大きなキャリアチェンジということもあり、苦労も当然のようにありましたね。」 (Sさん)
「特に、Canにあたるスキルの伝え方には一番悩みました。スキルは、転職活動中に急激に成長するわけではないので、どうしてもポテンシャルベースで伝えていくことになります。また、やはり選考がうまくいかなかったときは落ち込みました。そんなときに支えになったのは、妻や経営大学院の仲間、そしてキャリコムさんといった信頼できる人たちの存在でした。」 (Sさん)
やりたいことと、できること。想いと現実のギャップを感じながらも、Sさんは最終的に2社から内定を掴み取りました。そこにはやはり、想いと向き合い言語化した日々が活きたといいいます。
「私は転職にあたり、【成長=自分のありたい姿に近づけるか】【②価値観=その仕事に喜びを感じることができるか】という2点を特に大切にしていました。これらを軸にした上で、明確に言語化した想いを伝えることができたことが、結果的として表れたと思います。」(Sさん)
洗練され続ける、ありたい姿。
内定を掴み取った2社から、最終的には組織開発により企業を支援するコンサルティング会社への転職を決断したSさん。前職での経験、挫折。そして経営大学院への入学やキャリコムとのセッションを経てセカンドキャリアをスタートさせました。
「キャリアチェンジをしたことで、全てが新しい挑戦の毎日です。コンサルタントとして、日々成長を実感できているので、転職したときの【想い】が実現できているかなと思います。転職後のネガティブなギャップは、今のところ感じていません。やはり、求人起点ではなく、【自分自身の想い】を起点にして転職活動ができたことが大きかったのかなと思います。」 (Sさん)
転職後は、大手不動産仲介のパーパス策定や大手メーカーDX部門のビジョン・ミッション策定に携わるなど、人と組織のプロフェッショナルを目指しやりがいと想いを持って仕事をされているSさん。その中で、ご自身の【ありたい姿】についてもより洗練されてきているそうです。
「今は、【人の幸せと組織の可能性の循環を創る】ということを自分自身の志としています。“働く人が幸せであること。それにより組織が活性化し、その組織で働く幸せを人が感じる。” そんな働くことに対する前向きな循環を、自分にしかできないやり方で創っていきたいですね。」 (Sさん)
自分自身が大切にしたいこと、やりたいことを考え、新しい挑戦をする。
そんな想いを胸に、【ありたい姿】に向かって新しい一歩を踏み出したSさん。
Sさんが持つ柔和な笑顔と、力強い言葉。そこには、ご自身の想いと向き合い続けたことで手に入れた、”今を楽しむことができる喜び”があるように感じました。
インタビュー/執筆:若林 捷(@waka_sh0 | Instagram)