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withコロナ時代の「はたらく」に関する意識調査レポート

前回のアンケート結果では、外出自粛に伴い在宅勤務中心の働き方に変化したことで、物理的な集合を伴わない新しい働き方への移行、経済活動と命を守ることのジレンマ、これらを通して見つめ直した人生観と職業観とのギャップから、70%以上の人の価値観に変化が起こっており、約半数が在宅勤務になったことで「どこでも仕事ができる」と考えるようになったとの回答でした。

 

「仕事よりも、まず自分がどうやって生きるのか」「自分がやりたいことに時間を割きたい」など、そもそも自分はどう生きるべきなのかといった本質的な問いについて考えるきっかけになっており、キャリアチェンジを考える人も増加傾向であることが見て取れました。

 

今回のアンケート結果からも、キャリアチェンジを検討している人は増加傾向にあることが確認できました。ただし、短期的なキャリアチェンジを検討しているわけではなく、6ヶ月以上の長期で検討していることがわかりました。その中でも半数以上の人は、期限を設定せずに検討しています。中には、「人生賭けてやりたい仕事が何なのかを探しているところです」と言った回答もありました。

 

緊急事態宣言が解除されてもうすぐ3ヶ月になります。withコロナ時代の働き方について、会社や個人が模索する状況は続くと思います。今後もこのようなアンケートを実施させていただき、みなさんとシェアしていきながら、withコロナ時代の働き方について、一緒に考えていきたいと思っています。

引き続き、約80%の企業で在宅勤務を実施しているものの、約2割の企業はほぼ毎日出社している状況。前回のアンケートでは、90%以上の会社で在宅勤務が導入されていたが、緊急事態宣言解除後、出社している割合は高くなっている

緊急事態宣言期間中と比較すると、「とても働きやすい」「働きやすい」と答えられた人の割合は55%と、緊急事態宣言期間中に実施したアンケートと同水準だったが、「働きやすくはない」「働きにくい」と回答された方の割合が約5%増加。これは、出社の割合が増えたことによる影響だと考える。

どちらかというと変化したまで含めると、約75%の人が働くことに対する価値観に変化があった。緊急事態宣言期間中に実施したアンケート(前回のアンケートでも75%が変化したと回答)と比較しても同水準であり、引き続き、働く場所やワークライフバランス、自分のやりたいことは何なのか、そもそもどう生きるべきかといった本質的な問いに向き合っている人が多い一方で、緊急事態宣言期間中よりも、リアルなコミュニケーションの重要性についてのコメントも目立った。

どちらかというと変化したまで含めると、約60%の人が業種や職種に対する価値観に変化があったと回答。緊急事態宣言期間中に実施したアンケートの回答は約70%だったので、若干低くなっている。緊急事態宣言期間中に業種や職種に対する価値観の変化の割合が高くなっているのは、緊急事態宣言を受けて、初めてリモートワークを実施したことによるインパクトの大きさが影響しているのではないかと考える。

回答者のうち55%の人がキャリアチェンジを検討していると回答。緊急事態宣言期間中に実施したアンケート(前回のアンケートでは57%ではいと回答)とほぼ同水準の人たちがキャリアチェンジを検討している状況と言える。

キャリアチェンジを検討していると回答した人のうち約70%の人が、コロナの影響を受ける前から検討していたことがわかった。一方で、急事態宣言期間中と解除後に検討した人を合わせて30%近くの人がコロナの影響を受けて新たにキャリアチェンジを検討している。

転職を検討している人のほとんどが6ヶ月以上の長期的なスパンで検討していることがわかった。

(一般的に、転職活町中の人が内定を獲得するまでの期間は3ヶ月程度が目安)

キャリアチェンジを早期に実現させようとしている人もいるが、コロナの状況を踏まえて長期的にキャリアチェンジを検討している人が目立った。また、緊急事態宣言期間中と同様に、「そもそも自分のやりたい仕事は何なのか」といった本質的な問いに対して向き合っている人の意見も目立った。